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BTSの映画でぼろ泣きした話(BREAK THE SILENCE感想)

BTSの映画を観てきました。

前回のエントリーで綴ったとおり、DynamiteをきっかけにガッツリBTS沼にはまってしまった私。まんまとバンタンのドキュメンタリー映画BREAK THE SILENCE」を観てきました…!

breakthesilencethemovie.jp

※ここからはガンガン内容にふれていきますので、前情報を何も入れずに観に行きたいと思ってる方はご注意ください!

※記憶を頼りに書いているので、彼らの発言や言い回しは映画通りではないですのでご了承ください~!

 

内容としては、彼らの2019年のワールドツアーの様子を追う、まさにドキュメンタリー映画。華やかなステージの様子と、BTSに熱狂する世界各地のファンダム、そして、BTSとして生きる彼らの現在の心境がスクリーンに映し出されています。

 

映画は、彼ら一人一人に芸名と本名を尋ねるシーンから始まります。そこから、ステージに立つ自分と素の自分についてメンバーの考えが一人一人語られていきます。

 

個人的にインタビュー内容が印象的だったメンバーは、RM・ジミン・ジョングク。

 

ビルボードで韓国初・アジアで2組目の1位を獲得したBTS。ひっくり返るくらいのハードスケジュールで世界を飛び回り、彼らの一挙手一投足に世界が注目している今この状況、並の人間には想像できないような日々を送っている彼ら。

他の売れっ子KPOPアイドルや世界的なアーティストを見ても、その状況に精神を病んでしまう人は少なくないですよね。

そんな中でも「おかしくならないよう」自分で自分のバランスをとる術を知っている、と話すのがRM。(作中ではイカレずにいられると訳されていました)

自然に触れ、博物館に訪れ、そうして自分の中で平静を保っているそうです。

トップアーティストに限らず、「自分で自分の機嫌をとれる大人」ってどれくらいいるんでしょう?

すごく冷静に自分が置かれている状況を見つめ、その状況に飲まれないように「自分を保ち続ける」にはどうしたらいいかをきちんと理解して行動している彼に本当に驚きました。

RMのインタビューを聞くと、BTSの2つめの凄さに触れた気がします。彼がリーダーであるということが、BTSの”強さ”の大きな理由だとすら思います。

RMは文字通りの意味で「リーダー:leader≪導く人≫」であると感じました。

ジョングクが別の映像で自分の中のヒーローとしてRMの名前を挙げていたのがそれを顕著に現わしていると思います。(ああいうインタビューで全く照れずに・茶化さずに自分のグループのリーダーの名前を挙げられるって、本当に尊敬している証だと思う)

グループのリーダーとしてだけではなく、彼らのファンARMY、また、今を生きる若者たちをも先導する考えと行動力と発信力を彼は兼ね備えていると思います。

映画のラストで彼が「ARMYのおかげで自分を認められた」と話すシーンも印象的でした。「例えば、僕の肌は浅黒くて、目の形はこうで、声はこうで~」と自分の特徴をあげつらうRM。それに対し「아니야(アニヤ:違う)~!!!」と絶叫するARMY。このARMYの絶叫にもちょっと感じるものがあったなあ。

RMの話の切り出し方を忘れたんだけど(そこが一番大事)多分「世間的にいいとされているものに自分が該当してなくたっていい」っていうニュアンスだった気がする。。(あやふやでごめんなさい)幸せに対する尺度がめちゃくちゃはっきりしている韓国にとって彼のような存在は非常に貴重なんじゃないかと思います。

バンタンのオリジナルバラエティ番組とかを観てるとRMって実はあまり自分に自信がない人なのでは?という印象を受けたので、今回の映画を観てかなり自分のイメージとギャップがあって驚きました。

全てを通してRMの人格の強さや許容・知性の深さを感じたな…。

 

ジミンくんのインタビュー。脳裏に強くこびりついているのは、彼がサッカー場を眺めているシーン。「サッカー場を見ていると”自由”を感じる。」とつぶやくジミン。サッカー場を眺めている彼はバックから撮られているため後頭部~頬にかけてしか映っておらず、彼の表情はわからない。にもかかわらず、サッカー場を見つめる彼の表情があまりにも鮮明に想像できすぎる。

「自由を失ったと感じる。」と単刀直入に切り出す彼のインタビューからは、冒頭で触れた、世界的アーティストしか知りえない苦悩がひりひりと伝わってきました。

「最初は別によかったです。自由がなくても、友達がいなくなってもかまわなかった。でも、活動が中間あたりになったとき、急に寂しくなりました。けれど、最近はこう思うんです。自分はいろんな経験をして、いい人たちに出会えて、新しい友達ができた。自由を失ったけど、それ以上の自由を手に入れたんじゃないか。」

余談ですが、映画を観終わった知人の第一声が「ジミンちゃんのファンになった。」でした。そして二人で口をそろえて言ったのは「ジミンちゃん消えちゃうかと思った。」

多分映画を観た人にしか伝わらないだろう、この感じ…。彼が紡ぎだす言葉、独特の声や雰囲気、表情全てから出るそこはかとない”儚さ”がスクリーンからひしひしと伝わってきて、ステージの演出で大きなシャボン玉がパチンと割れて現れるジミンちゃん、ステージ裏から花火をじっと見上げるジミンちゃんを観た瞬間涙が溢れました。あまりにも儚くて幻想的で消えてしまいそうな彼の姿が本当に印象的でした。

でもね、上の感想とは矛盾してしまうかもしれないんだけど、ジミンちゃんのインタビューシーンを見ていて、なぜか強く「この人、本当に実在する人なんだな~・・・!!!」とも感じたんです。芸能人に対してこんな風に感じたこと初めてかもしれない。間近で会っているわけでもないのに…。

インタビューシーンを見ていて、彼が今同じ地球で同じように生きているんだということを強く感じたのも事実なんです。なんでなんだろう本当に???

だからこそ、「消えてしまいそうな儚さ」を感じたのかもしれないですね。

 

そして、黄金マンネジョングク。彼のインタビューもめちゃめちゃ意外だったなあ。誇張抜きにオールマイティな彼。センター間違いなしのビジュアル・筋肉質な体・パワフルなダンス・そして何よりアイドルという枠には到底はまりきらない歌唱力(Dynamiteの冒頭のパートには本当に息をのみました)・あと絵も天才的にうまい…(まじでできないことがない)

これだけ完璧だからBTSをあまり知らないときはとっつきづらい印象があったんだけど、BTSの番組とか見てるとめちゃめちゃあどけないしよく笑うんだよね…マンネだからヒョン達にも可愛がられてて、すごく溌溂としたキャラクターの印象。

そんな彼だからインタビューも、前向きな受け答えが多いのかな、と思っていたのですごく意外でした。

まず、とても謙虚。「BTSは確かに注目されていて人気があるけど、僕一人だったらこうはなれなかったと感じる。」とか、何かの質問の時も(肝心なこと覚えてなくてごめんなさい)「僕はその質問に答える次元にすらいない」とか。口にする言葉に驕りが一切ないです。

そしてそれを答えるとき。インタビュアーの方を向かず、下を見つめながら答えるんです。

謙虚というか、自信がないというか、自分に対して自分をコーチングしているというか…。もう一人のスパルタ鬼コーチジョングクがジョングクについて話しているような印象をうけました。すごくストイックなのかな…?彼がマンネであるということも大きいのかな?でもすごく真面目な人だというのはBTSの番組を観ていても感じます。

 

そしてBTSはひとりひとりのキャラクターがたっていますね。役割がはっきりしているというか。

圧倒的リーダーのRMと、喜怒哀楽の表現がはっきりしているエアーブレーカー()長兄のジン、冷静でブレイン的存在のシュガ(個人的に一番ヒョンみを感じる)、賑やかし担当のようで実はめちゃめちゃ空気読んでるJ-HOPE、知人が言っていたフェミニンという表現がぴったりのジミンちゃんは妖艶で神秘的(内包しているものが多そう)、誇張なしに四次元5歳児のテテちゃん、ど真面目万能ジョングク。

 

改めて魅力的で、しなやかな強さを持つグループだなと感じました。

映画見ててエンディングロールで涙が止まらなかった~。本当にかっこよかったBTS

圧倒的なスターの何がかっこいいかって、信じられないくらい努力しないと纏えないオーラがそこにあるから。わたしみたいな常に楽をする選択肢を選んでいる人間には絶対に手にしえない圧倒的なオーラが本当に眩しくて心臓つぶれるかと思った(;ω;)

終盤では彼らの口からはファンや音楽を聴く人たちのことを常に考えている言葉が紡がれていて、彼らは「与える」側の人間なんだなあと思った。「GIVEできる」人って本当にかっこいい。それはお金持ちとかそういう話ではなくて、心の余裕の話。いくら権力をもっていても、優れた能力をもっていても、相手を想う気持ちがなければ与える人間にはなれない。

わたしもそういう人間になりたいです。自分の得ばかり考えるんじゃなくて、大切な人のために何かをしてあげられる人になりたい。

 

最後に、「自分たちの音楽を聴いた人が楽しんでくれれば、それだけで十分自分たちの役割を果たしていると感じる」というシュガの言葉に赤べこ状態でした。

本当にそうです。その他余計なことはアーティストもファンも何も考えなくていいんです。BTSをはじめとする、世の中のすべてのアーティストの皆様、素敵な音楽を届けてくれてありがとうございます。

シーンが変わるごとに流れるBTSの曲がいちいち本当にかっこよくて、改めてちゃんとBTSの曲聴かなきゃな~と思いました。

BTSって本当にかっこいいです。